第34回枇杷の会(新宿御苑吟行)報告 | ||||
31期 湯浅善衛 | 2012/9/17(月) 11:22:51 No.20120917112251 | |||
「白露」を過ぎ朝は大分涼しくなったものの、日中はまだ暑いなか、都会のオアシスの新宿御苑を吟行しました。 徳川家康の家臣内藤清成が江戸城警護の功績を認めれ拝領し、下屋敷としていたそうです。(その後7代目清枚の時に、信濃に領地を移され高遠城主に) 玉川園(現在の玉藻池)は江戸の名園の一つ。 元禄11年に下屋敷の一部を返還させて、内藤新宿と云われる甲州街道の宿駅となったそうです。 明治になってからは、皇室の御料地、植物御苑を経て約100年前に新宿御苑に。桜を見る会、菊を観る会は有名ですね。 約18万坪の苑内は広く、萩や百日紅、木槿の他、台湾ホトトギスが盛りでした。 その他新宿門に近い西休憩所近くには、真っ白な十字のセンニンソウが甘い香りを漂わせていました。 またフランス式庭園では、プラタナス並木に沿って蔓穂(ツルボ)が秋風に揺れていました。 芝に寝転がって見た空には鰯雲が広がっていました。 それでは本日の句をご紹介します。 芝に寝て跣足を高くもたげたり かおる 青芝の手入れ尽され御苑かな 孝治 秋蝶の瑠璃の透かしの細動す かおる 秋の蚊にそろりと寄られ刺されけり 孝治 安物の触り心地よ百日草 秀俊 丸花壇三角花壇秋の蝶 かおる サングラス左右の乳房揺らし来る かおる 萩の花少しだけ咲き庭の奥 孝治 おもむろに跣足になれる芝生かな かおる 雑然と咲いて露草静かなる 秀俊 <英主宰の作品> 寝穢(イギタ)なく男女や秋芝に 鼈(スッポン)は眼コぱちくり秋の水 秋蝉はなにか炒めるやうに啼く 秋風が運ぶきれぎれ応援歌 雲の峰も借景にして御泉水 しかすがに減りし秋蝉池へ径 朴の実の紅濃きはまがまがし 枇杷の会に多くの人に参加していただくために、色々アイデアを練っています。 吟行の日程と場所が決まり次第追ってご案内しますので、皆様どうぞお楽しみに。 以上 |
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