第40回慶応志木会枇杷の会、三田寺町句会報告 
深瀬啓司(15期) 2015/12/1(火) 19:33:51 No.20151201193351
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11月28日午後、久しぶりに雲一つない冬晴に恵まれ、泉岳寺から寺町、大使館筋を通り潮見坂、幽霊坂、蛇坂、三田山上を吟行しました。丁度三田の演説館が建築特別公開日でした。
演説館は1875年竣工し、震災や戦災にも耐えた和洋折衷の建物で、内部は座っていても先人の学問に対する息吹を感じました。吟行しながら「ブラタモリ」を楽しみました。
本井先生からは俳句はきっちり素直にリズム感良く作る、と教えて頂きました。
今回は大塚次郎さん(28期)に中等部の句会場手配その他でお世話になりました。
写真は湯浅善兵衛さん(31期)が写されました。
有難うございます。
では当日の選句をご紹介します。

本井先生の御句
・演説館の白き窓枠冬の蠅
・色も濃う鞣しあげたる蔦紅葉
・石蕗の花浪士と呼ばず義士と呼び
・葉のギザの失せにける柊の花
・卵塔をみしと寄せあり冬の草
・冬空の真青幽霊坂の上
・香絶えぬことで名所冬日和

本井先生の選句
・御手洗を束子で擦る神の留守    かおる
・中等部の子のみな細し冬木の芽   洋太
・亀塚の十坪程なる冬日向      孝治
・首洗ひ井戸の丸さや神の留守    洋太
・落葉降る水琴窟を聴きをれば    洋太
・冬晴や線香絶えぬ義士の墓    貴聖
・演説館眠らせるべく銀杏散る    次郎
・登り坂近づく冬の青き空      伸次
・ビル谷間静寂ありて冬木立     善兵衛
・プラタナス枯葉を通る日の光    貴聖
・色付きてなお稚く実千両      かおる
・冬の日の三田山上の午後三時    孝治
・オレンジのアロエの花の咲いてをり 貴聖
・やはらかく老松包む冬日かな    次郎
・団子屋ののれん新し冬晴るる    善兵衛
・聖坂冬の陽を背に吟行す      伸次
・義士墓のすべてに香や冬ぬくし   洋太
・寒椿ペンキぬりたてより淡く    貴聖
・モッコクの実の割れて朱の見えてをり善兵衛
・神迎ふ如しおほきく銀杏立つ    洋太

次回予定、 2016年6月4日(土)(池之端旧岩崎邸近辺)、
次々回予定 2016年12月3日(土)(鎌倉界隈)

多数の皆様の参加をお願い致します。
以上、枇杷の会幹事 深瀬


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